PART XIb   ZEN variation 7-R

    音の出る暖房機!?

  PassDIYのwebsiteではPART11で製作したZV6(ZEN variation 6)の続編としてZV7(ZEN variation 7)があります。これは定電流回路を導入することにより、効率のアップを図っています。といっても4%から6%への改善だそうですが・・・。いずれトランスをちゃんと買って、ACアダプタによる現行の貧弱な電源を強化しようと思っていたら、たまたま産業用の大きなトランス(1050VA!)とチョークコイルのジャンクが手に入ったので製作することにしました。
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<回路図>
ZV6まではプラスとマイナスの電源でしたが、ZV7ではマイナス側が定電流回路になり、無くなりました。
プラス側の電圧は50Vで、消費電力は375Wです。8Ωの抵抗R8、R9はそれぞれ112W、MOSFETは出力段でそれぞれ56W、定電流用が37Wの発熱です。約20Wの出力に375Wつぎ込むとは、まさに主役は暖房機能で、音はオプションかもしれません。
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<これは、いったい?>
ここで困ったのが、112Wの発熱がある抵抗です。オリジナルではメタルクラッド抵抗等を使っているようですが、とても高くて買うわけにはいきません。そこで使ったのが、1本40Wの8.2Ωセメント抵抗。われらの味方、「日米」で40本2000円で購入しました。1系統に9本使い3倍以上の余裕がある360Wです。音にはあまり好ましくないでしょうが・・・。やけど防止のためにこの上に古いビデオのカバーをつけています。
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<出力部>
部品らしい部品はMOSFET以外ほとんど無いので、ヒートシンクを固定している鉄板の裏側に配置しています。今回はバランス入力にも対応できるようにしました。ただしキャノンコネクタは高いのでTRSジャックを使っています。今回ボリュームだけは奮発してアルプスの2連を使っています。
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<出力部>
上から見たところです。
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<電源部>
別電源構成です。電源トランス、チョークコイル、筐体はジャンクのまま使用しています。フィルタ用コンデンサは家中をかき集めてやっと36000μです。もう少しほしいところですが・・・。トランスのうなりが抑制できるらしい、DCサプレッサ回路及びソフトスタート回路をつけました。
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