アンプが完成し、入り口は「なんちゃってCDプレーヤ」を使うとすると残りは出口のスピーカです。据え置き型で場所を取らないものがほしいと思い、以前から作ろうと思っていた、製図用プロッタの紙の芯を使ったスピーカに決めました。製作例をネットで検索しているうちに、「集まれ塩ビ管スピーカ」と言うHPに行き着きました。ここでは塩ビ管を使ったチューブ管のスピーカが数多く紹介されています。中でも人気があるのがタイムドメイン社の「タイムドメイン方式」と言うユニークな方式を真似たものです。「タイムドメイン理論」が解説されているパンフレットを読むと、真の効果を発揮出来るように真似するのは難しそうですが、雰囲気ぐらいは味わえるかなと、軽い気持ちで作ってみました。
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スピーカはダイトーの「AR-7DX](8cm 86dB fo=140Hz ¥1050)を一個持っていたので、ひとつ買い足して使うことにしました。
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チューブ類は前述のように製図用プロッタ紙の芯をメインに、結合部やインクリーザは塩ビ管を使っています。紙チューブの内径は75mm、外形は90mmです。塩ビ管とちょうどうまく接続できます。
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12mm厚のベニヤ合板でフランジ部を作っています。フランジ部の受けになる、タイムドメインの特徴である「ゲル」部の代替品は先輩方の例を見て、100円ショップで購入したブチルゴム?のキーボード用リストレストを使っています。仮想グランド部には2Kgの鉄アレイを総ねじボルトと結合しています。スピーカ側、グランド側ともにナットをエポキシ系接着剤で固定しているため、落下防止用に命綱をつけています。総ねじボルトの周りには吸音材としてレンジフード用のフィルタを切って巻きつけてあります。
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今回一番オリジナリティがあるところと思っているのは全体を支えるベース部です。タイムドメインでは、本当は下面のチューブ開口部は真下を向くべきなのでしょうが、「インチキ」と言うことで曲げてしまいました。曲げるためには同じ径のチーズを使っています。ベースには21mm厚のベニヤ合板に異径ソケットをねじ止めし、チーズの下面を結合しています。これで安定性は抜群です。
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スピーカ保護カバーにはこれも100円ショップで見つけた、ケーキ用の粉ふるいを使っています。ざるよりも作りがしっかりしており、径もφ120のインクリーザにぴったりです。
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